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2010年3月16日 (火)

35年前の電子レンジ

Photo_2

親戚の家に、「35年前の電子レンジ」があって、まだまだ現役で動いている。35年前といえば、今年43歳になる僕が、8歳。ひょえー。

現在の電子レンジとはもちろん見た目が違う。たとえば料理によって、加熱時間を変えるための調節。今はボタンや液晶が主流だが、このオールドタイプは、なんと絵が描いた筒をダイヤルでぐりぐり回して設定する。そして、なんといってもプラスチックのパーツが少なく、ボディは鉄。重厚感がある。

とにかく、壊れずにいまだに使えてる、というのがすごい。はたして今売ってる電子レンジが、35年後も動くだろうか?

Photo_3

そういえば、たまに広島の実家に帰ると、僕が中学生のころ、色気を出して、髪をまきまきしていた「カールドライヤー」が、まだ現役で使ってたりして、甘酸っぱい気持ちでいっぱいになる。

ところが、最近、某メーカーが出している「マイナスイオンが噴き出すドライヤー」を買ったら、2年でありえないプラスチックパーツの破壊がおきて、壊れた。頭にきてメーカーに文句をいったら、別な新品が届いたのだが、なんと半年使ったら、またまたプラスチックパーツが壊れた。

ほんと、マイナスイオン、出なくていいからもっと丈夫に作ってほしいと思った。

なんだか、古い家電製品ほど、丈夫な気がする。もちろん壊れやすい昔の家電もあったろうが、先の電子レンジのように、生き残った家電は、おそろしく丈夫だ。

このことを考えるとき、僕は「昭和一ケタ生まれの人間のじょうぶさ」とかぶるなー、と思う。あの時代って、戦後でまずしくて食べ物もろくになかったから、栄養不足で死んでしまった人も多かったと思うけど、そこを生き抜いた人間は、なんか、すんごい丈夫なのね。

丈夫な電子レンジを作れた時代は、デジタル技術とか、剛性の強いプラスチックとか、シリコンなんかの新素材がなかったから、それこそ無骨だけど、余計なことをせずに、当時のエンジニアは丈夫な家電を設計できたかもしれない。

Photo
こわれるといえば、パソコン。

僕には「パソコンかご」と呼んでるカゴがあって、過去に使ってきた、捨てるに捨てれない愛着のあるパソコンを入れてる。たまに取り出して、思いでにひたるのだが、大半がすでに壊れていて、修理すらできない。たかだか15年くらいだが、たくさんのパソコン、デジタルガジェットが、かごの中にある。

情報技術の進歩は、たとえば昔はビルぐらいのサイズのコンピューターを、指先に乗るぐらい小さくすることで、格段に電気エネルギーの消費量を減らした。そういう意味では環境にやさしい技術である。

しかしなぜかそれが「商品」に落とし込まれるとき、やたら製品寿命が短くなり、せっかくのエネルギーの節約も、廃棄パソコンの山で帳消しになってしまう。

電子レンジやドライヤーは、いわば「もう進歩しないマシーン」である。いくらドライヤーからマイナスイオンが出ようが、そんなの「うどんにおける七味唐がらし」みたいなもので、ドライヤーの本質はモーターと伝熱線で、それは150年前には生まれていた技術だ。

しかしデジタル機器は「まだまだ進化するかも?マシーン」である。そうじゃないかもしれないが、みんなはそう信じている。そういう機械は、製品寿命がどうしても短くなる。


「フォード社の社員は、フォードを作って稼いだお金で、フォードを買う」
。これが機械文明を進歩させる基本だ。それは大量生産、大量消費、大量廃棄の世界だ。僕らがより便利な生活を手に入れようとしたら、今使っているものを、どんどん捨てていかなければならない。

仕方ないことだと思う。
けれど一方で、35年も使い続けられる家電を見てしまうと、はたしてこれでいいのかな?という疑問は、やっぱり湧いてしまう。






























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35年前の電子レンジを参照しているブログ:

コメント

うちの古いテレビも、10年もってくれて
本当かわいいと思います。

すぐ壊れると愛着が湧きにくいような気がします。

確かに古い家電って頑丈なような気がしますが、
長い時間の中で、古い家電の中でも壊れやすいものは、
やはり淘汰されているのではないでしょうか?
その淘汰の中を生き抜いたモノが現在に残り、
古い家電は丈夫という印象になっているのかな、とも思います。

ダイヤルやコードが
消耗や劣化に負けていない事が驚きです。

私の使っているDVD録画再生ビデオは、
録画したDVDを見ようとしたら、
さっきまで見れたのに、
突然「データがありません」と表示します。

永久保存版で録画したはずの「ガリレオ」が、
見れなくなりました。
でも、そのDVDを泣く泣く初期化したら、再び録画できましたが、
また「データがありません」と時々出ます。
だから、大切だと思うものは、
絶対デジタルで録画しません。

デジタル保存は信用できない。

だから、世界中の
デジタル保存されているデーターは
いつか消えてしまうんだろうと、心の隅で思っています。
増え続けるブログのデーターとかも…

うちのオーブンレンジも24年モノです。
さすがに加熱時間は液晶で表示されていますが、時間設定はつまみを回します。
今の家電が壊れやすいのは、やはり「大量生産、大量消費」のうえにいまの我々の生活が成り立っているからなんでしょうね。

ところで、我が家のオーブンレンジ、デザインも使い勝手もシンプルで、気に入っています。
実家で使っている最新の電子レンジは私にとっては余計なお世話な機能が付いていて使いづらい気がします。

家電に限らず、余計なお世話機能=便利ということなんでしょうが、逆に人間の創造力やら自由を奪われるような危機感を感じます。


はじめまして。
読んでいて思いました。。。

社長さんは、
"パソコンかご" に、愛着のある修理ができないパソコンをいれてるそうですが、、、時間とやる気さえあれば直して、ある程度つかっていけるものだと思います。

そうすれば、せっかくのエネルギーの節約だって、それによって生かされると思いました。
確かに、デジタル機器は、どんどんと新しいものに追いつかなくなって使い物にならないかもしれないけど、一生懸命努力したら、ちゃんと使っていける感じがします。。。

とはいえども、私も、じぶんのノートパソコンを使ってまだ7年で、これからソフトが対応して行かなくなる羽目になるでしょうが。。。

先日うちのパソコンが壊れまして、修理に出したら
「5年経ったパソコン直すの?!」とまわりはかなり否定的。
「起動速度さえ不満がなければ、まだ十分使えますよ!」と
パソコン修理のお兄さんの声がありがたかったです。

エコポイントとやらで省エネ家電への買い替えを促進してますが、
還元率がよくってびっくり!これ税金の無駄使いの気がします。
まだ使えるものを捨てちゃうのが一番もったいないと思うんですけどね。

実家に40年ほど前のテレビがあります。
ダイヤル式の電源で、がちゃがちゃ押すボタンで
チャンネルを変えます。
今でも現役です。ちゃんと映ります。

そのテレビが使われていた頃と今を想うと、
家電に抱く期待の「質」が全く異なるように感じます。
以前は「観る(テレビ)」「温める(レンジ)」「走る(車)」と
シンプルな機能で家庭に迎えられていました。
それが、今はどんどん多機能になり、新しいものを作るようになり、
その分長持ちするはずの製品の力が分散して、
寿命が縮まっているように想います。

我が家は1980年製の電子レンジを使っています。

冷凍ご飯を温めようとすると、
恐ろしくまだらに暖めてくれるので
(カチンカチンとアッチッチの比率が芸術的)
もういい加減買い換えようかな、と思うのですが
昭和風味なグリーンの色味がかわいくて手放せません。

もし完全に壊れてしまったとしても、棚として使い続けようと思っています。
うちのレンジは家電と言うか、暖め機能の付いた家具に進化しました。

おたまなんとかは、何年ぐらいの耐久性を目指して作ったんでしょうか? 自己矛盾jを含んでいるあたりが明和てきなアートなんですかねw

短いスパンで世代交代しまくる生き物を思い出しました。
いつでも突然変異してやるぜ、と、ぎゅんぎゅん生きてる奴らは、多くの人間の感覚からすれば、相当に無駄を出してる気がします。
あと、同じ人間であっても、ある人のスパンの感覚と、他の人やモノや環境のスパンとのズレ?十年一昔なのか、半年前のことを「昔」と言う小学生か?(これはまた違うかな…)
うまく書けませんが、何だかそんなようなことを思いました。

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